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解答

 

 


第31回(2000.2.28)出題 の解答

 

【出題時のコメント】

 春は皆さんにとってはどんな季節ですか? 管理人にとって春は花粉症の季節。毎年この時期は憂鬱です。昔は鼻にティッシュを詰め込む姿をよく家族に笑われたものですが、今では花粉症もメジャーになり、世間の理解も進んできたため、昔に比べれば助かっていますね。
 さて、今回の出題作は右京氏の対面ばか詰。双玉ですが、詰めるのはもちろん48玉の方です。小さな図柄から思わぬ大技が飛び出します。

 

ルール説明

  • ばか詰
     先後協力して最短手数で、受方の玉を詰める。
  • 対面
     敵駒と向かい合うと、互いに利きが入れ替わる。
  •  

    【詰手順】

    93角 84飛 75角 74飛 15角 まで 5手

    【解説】

     この作品の狙いはズバリ「角と角による両王手」。普通詰将棋では絶対に実現しない構想です。手順は見ていただければ分かる通り、3手目の角打ちに対し4手目74飛の受けによって角を一瞬飛に変身させ、5手目その角を開いて両王手を実現します。
     小ぢんまりした初形にも関わらず、盤面を端から端まで一杯に使った豪快な手順が表現された作品でした。
     ところで、皆さんの中には次のような手順で解いた方はいませんか?

     84角 83飛 75角 74飛 15角 まで 5手?

     一見、これの方が対面らしい手順に見えますが、これだと3手目が逆王手の放置になってしまいます。29王の存在に注意!

     

    【正解者及びコメント】 (正解者3名:解答到着順)

     

    いぬたさん

    角2枚のこの詰め上がりはすぐ見えました。
    10年以上前、佐々木浩之さんの両王手作品を真似して作ったことがあるんです。
    長手数(11手詰)で、当時はまとめることができませんでした。
    リトライしてみようかな?

    ☆完成したら、ぜひこのページに投稿を。
     ところで「佐々木浩之さんの両王手作品」はこの筋のハシリとなった
     作品で「飛と飛による両王手」の作品です。残念ながら余詰に泣きまし
     たが、名作であることに変わりはありません。

     

    北村 太路さん

    対面も解くことができてうれしいです。
    当初「王の頭に桂とか角とかを打たないと詰められない」と思い込み、さんざん悩みましたが、ふと両王手でもいいことがわかり解くことができました。
    解いてからやっとヒントの意味がつかめました。
    次回も楽しみにしています。
    それでは。

    ☆解いてから分かる位のヒントが良いヒント、なんちゃって(^^;

     

    たくぼんさん

    いやー参りました。84飛とは普通すぎて盲点になってました。
    感はちょっと戻ってないみたいでした。

    ☆たくぼんさんは一度逆王手の筋に引っかかってしまったのですが、
     フェアリー的にはそっちの方が筋が良いので、しょうがないですね。
     普通が盲点に、変が第一感になるのがフェアリーの世界。

    (2000.3.20 七郎)

     


    第30回(2000.1.31)出題 の解答

     

    【出題時のコメント】

     何かと騒がしかった2000年問題。いくつかのホームページでは日付の表示が100年になっていたりという、軽い影響があったようですが、当ホームページでは運営に支障の出る事態は特になく、おかげさまで無事やりすごせたようです。まだ、うるう年の問題とか、関門はいくつかあるようですが、ま、問題が出ても、財産や人命に関わるようなホームページではないので、気軽に構えています。
     さて、今回の出題作は管理人のばか自殺詰。このルールにすると解答者が減る傾向があるので、本当は出したくなかったんですが... ネタ切れ気味でやむなくの出題です。皆さんの投稿でなんとかこの状態を解消してください。

     

    ルール説明

     

    【詰手順】

    99角 88飛 同角 77飛 63飛 44玉 64飛成 54金 55龍 同金 まで 10手

    【解説】

     この問題は収束6手、つまり持駒飛のとき金を合駒させてそれを動かして詰むときの基本パターンをもとに逆算して作っています。この基本パターンが頭にあれば、初手から4手目までは簡単に進めることができます。
     つまり初手と2手目は飛合を入手する手順。3手目と4手目は飛合を発生させて王の退路を狭める手順。で、残り6手は金を発生させてそれで王を詰める手順となります。
     型にはまった作品なので、論理的に解ける反面、物足らない手順と感じる方も多いと思います。

     

    【正解者及びコメント】 (正解者4名:解答到着順)

     

    たくぼんさん

    なんと掲示板に書き込みして2分で解けてしまった。
    とりあえず、王道の順で・・・とやってみたら解けてしまった。
    うれしーい。

    ☆たくぼんさんが今回の一番乗り。「王道の順」というあたりは、フェア
     リー慣れした余裕の感想ですね。

     

    北村 太路さん

    解いた時は「ここのページなら打ち場所非限定ということはないな」と思い9九から考えてしまいました(いんちきくさい)。
    あと、合い駒に香とか角とか打っているうちにたまたま気づきました(書いててなさけない)。
    フェアリールールの中では、ばか自殺詰めが一番好きです。対面とかマドラシとかキルケは頭が混乱してきて解けなくなるという情けない理由もあるのですが、ばか詰めよりもばか自殺詰めの方が「やたらめったら王手していたら気づいたら自分が詰んでいた」というユーモラスさで好きです。
    ばか自殺詰めはあまり一般受けしないようなので、「次も出して欲しい」とは言いにくいので、今度違うルールのものでも頑張って解いてみたいと思います。
    長文失礼しました。
    それでは。

    ☆北村さんは初解答。次回は対面ばか詰を予定しているのですが、どうか
     頑張って解いて下さい。

     

    昨日の猿さん

    自殺詰はやや苦手意識があるので、「これは困ったなー」と思いつつしばらく考えあぐねていました。
    つい先ほど、飛と玉で上下から押さえ込めることに気が付き、解決!
    それにしても、自殺詰の詰上がりは不思議な感じがしますね。

    ☆いまや解答常連になった感のある昨日の猿さんも自殺系は苦手ですか。
     でも、それでも解いてしまうというのは強くなった(?)証拠ですね。

     

    大西 鉄矢さん

    双裸玉は、初めて解けました。ずいぶん悩んだのですが、解けるとこんなものかなと思ってしまった。(すみません)
    この形だと、狙いをもって作った感じにはならないですね。かたちは、おもしろいんですが。。。
    fmで、全検されてしまいそう。

    ☆fmでの全検は結構時間がかかりそう(王位置1箇所、持駒飛角香で
     1年くらい)なので今まで見送ってきましたが、10手以内なら簡単に
     全検できそうですね。ホームページ出題ネタを集めるためにやってみ
     ようかな・・・(冗談です)

    (2000.2.21 七郎)


    第29回(2000.1.1)出題 の解答

     

    【出題時のコメント】

     みなさん、あけましておめでとうございます。
     今年もこのホームページをよろしくお願いします。

     今年は、やれY2Kだの、やれミレニアムだの、西暦2000年にちなんだ記念の年として位置付けられていますが、みなさん何か忘れていませんか? そう今年は平成12年なのです。と、いうわけで今年の年賀詰は初形12の曲詰です。(単に2000が作りにくかったので、12にしただけですが)
     ちょっと手数は長めですが手が狭いので見掛けほどは難しくないと思います。なお、本局は「
    利きニ歩有効」の条件で作られています。作意表面には関係ないので、余り気にしないで解いてください。

     

    ルール説明

    【詰手順】

    74歩 同玉 75歩 同玉 76桂 67玉 58歩 同玉 48歩 同と右

    49歩 57玉 48歩 46玉 38歩 55玉 44歩 同銀 46歩 54玉

    45歩 55玉 56歩 同玉 45歩 55玉 56香 まで 27手

    【解説】

     初手から5手目までは一本道。67玉としてからどう展開するかが問題になります。有力な筋は、本譜の他には 58歩 同と 68歩 同玉 59歩 と進める筋ですが、1歩を質駒として入手できる本譜の方が勝っています。
     48歩で、1歩を入手した後、38歩と寄るのが対面ルールを生かした手順。55玉となったところで、44歩の捨駒で収束の準備をするところが、ポイントの一手です。後は手順を追って香を入手し、都詰となります。
     なお、本局は「利きニ歩有効」の条件で作られていると書きましたが、これがもし「利きニ歩無効」だった場合、18手目より 46玉 43歩成 36玉 27銀 25玉 26歩までの早詰を生じます。

     

    【正解者及びコメント】 (正解者5名:解答到着順)

     

    若林 広さん

    分岐があまりなかったので、それほど時間をかけずに解けました。
    ただ、玉を上段に追うときに、歩を1枚入手しながら追う手順が盲点になってしまって、「歩が1枚足りない?」としばし悩んでしまいました。

    ☆若林さんは発表翌日の解答。もちろん文句無しの一番乗りでした。

     

    須藤さん

    最初のうちは8手目58同と直、68歩、同玉、59歩……と進めていたのですが、どうしても詰まず、しばらく考えずにいました。そして今日ふと思い出して、手順を検証してみると……なんと、先の手順では68歩、同玉、58歩、同と直……という手順前後が成立するではないですか!  これに気づけばあとは手順が完全限定になるように進めていくのみ、と思いきや、今度は21手目45歩に対する逃げ方が悩ましい。収束がなかなか思い浮かばずに苦労した挙句、香を取って再度の45歩が王手になることを発見して終了。うーん、難しかったです。

    ☆作っている側にとっては、収束香を取って終了というのは「予定の
     コース」で、紛れ筋は手数不足になるようにすればいいだけなので、
     それほど難解とは思いませんでした。解く方と作る方の感覚の違いで
     しょうか。

     

    昨日の猿さん

    初手▲65桂から11手で詰めてしまい「あれれー?」(▲65桂と跳ねられませんね(^^;)
    次に▽37桂を奪っての詰上がりだろうと予測してあれこれ試したがうまくいかず。
    最後に▽43銀・▽56香を活用することに気がつき、何とか解けたようです。(よかったよかった)

    ☆昨日の猿さんからは「神無一族の氾濫」の解答もいただきました。
     ありがとうございます。今後もどうかフェアリーをご贔屓に。

     

    たくぼんさん

    手は狭いんだけど、なかなか一筋縄でいかなくて楽しめました。
    対面詰は本当に独特の感覚が必要ですね。今年もよろしくお願いします。

    ☆たくぼんさんは第23回出題以来久しぶりの解答ですね。
     今年も気に入った作があったら解答を宜しく。

     

    いぬたさん

    確かに手は狭いのですが、詰め上がりが見えないので解きにくかったです。
    (ちょっとだけfmのお世話になりました)

    ☆いぬたさんの解答はアップロード直前に到着。滑り込みセーフでした。
     ちょっとだけfmを使ったとの事ですが、懸賞出題ではないので、こう
     いうのもアリかと思います。

    (2000.1.24 七郎)


    第28回(1999.12.13)出題 の解答

     

    【出題時のコメント】

     さて、今回はいつものように神無太郎氏の出題です。盤面歩と玉のみの簡素な初形ですが、さてどんな手順でしょうか。玉が2つありますが、詰めるのはもちろん1五玉の方なので間違えないようにしてください。
     なお、この作はむかし「将」というミニコミ誌に出題したものだとか。でも誰も憶えてないでしょう、ということでここに登場となりました。

     

    ルール説明

    【詰手順】

    59角 48金 同角 37桂 26金 まで 5手

    【解説】

     もし初形で持駒が金ならば一手詰めですが、持駒はあいにく角。ですから、初手に角を打って金合を強要するのは、自然な展開と言えます。角の打ち場所も、玉からもっとも遠い59の地点を選ぶのもごく自然な一着です。
     予定通り金合を稼いだ後の37桂合が本局の特徴的な合駒。前に利く駒なら同角と取らざるを得なくなりますし、角合ならば26地点に利きができてしまいます。
     連続の限定合駒というテーマを歩と玉のみの簡素な初形で表現した作品でした。

     

    【正解者及びコメント】 (正解者7名:解答到着順)

     

    酒井 博久さん

    双玉配置にして合駒を制限する作品はかなり作られていますが、太郎氏はその先駆者の一人だと思います。本作はその中でも初期の作品で、私は見た覚えがあります。簡素な作りに、太郎氏の片鱗がうかがえます。この、効率志向というか、簡素な点は、私の最も共感するところでもあります。

    ☆本ホームページには初解答の酒井さん。作家的な観点からの感想を送って
    くれました。解答だけでなく作品の面でも宜しくお願いします。

    若林 広さん

    うーん、全部限定になるんですねえ。凄い。
    (↑そういうことが美しい、とするルールがあること感動しているレベルです。現在。)
    解くのは二〇秒くらいでおわりましたが、綺麗です。
    3八玉が限定に効くんですね。

    ☆若林さんも初解答。初めてで、この作品を解けると言うことは、相当
     適性があると思って間違いありません。これからも宜しく。

    須藤さん

    「将」で見た記憶あり(笑)
    こういう作品を解くと、双玉にすると合駒の限定が簡単になる、というのはホントにすごい発見だなぁ、と思います。

    ☆うーむ。酒井さんも記憶があると言ってるし憶えてなかったのは私だけ
     だったんでしょうか?
     調べてみるとこの作品の解答者の中に「勇者ロト」の名が。やっぱり、
     一度解いた作は忘れないということですね。
     (私はその頃「見てただけ」でした)

     

    大西 鉄矢さん

    角打つしかないですが、5手詰で2回合駒出てくるとは。
    王一枚で、合駒を48金、37桂に限定するとは、さすがですね。

    ☆こういう構想的な手順を簡素形で実現するテクニックは神無一族の中で
     も太郎さんがピカいちです。私も見習わなくては。

    昨日の猿さん

    2度の合駒はその種類が限定されているのですね。
    詰パラ10月号の青木すみれさんの特集で、ばか詰の合駒作品には少しなれてきた(つもりです?)ので余り悩まずにすみました。

    掲載する作品を募集されているようですが、フェアリー物を作るのは普通作よりずーっと難しそうです。(普通作も簡単にできるわけではありませんが)
    フェアリー作品には、何か「あっ」というようなひねりが欲しいですよね…

    ☆実は青木すみれさんの特集に便乗して同時期に出そうかという案も
     あったんですが、私の好みでちょっと後回しになりました。
     創作の方も投稿するかどうかは別として、気楽にやってみて下さい。
     沢山作るうちに、自然に発表したくなる作品もできるようになります。

    株式会社ぺるかのさん

    ☆株式会社ぺるかのさんも初解答。今回はコメントなしでしたが、
     次回からは感想も書いてくださいね。

    いぬたさん

    そういわれてみれば、昔見たことがあるような、ないような...
    いとも簡単そうに2回合駒が入ってしまうのですね。

    ☆これが「将」に出たのは1991年。憶えてなくて当然ですね。
     ああ、しかし「将」の復刊されたらなぁ・・・ (ちょっと無理そう)

    (1999.12.27 七郎)


    第27回(1999.11.15)出題 の解答

     

    【出題時のコメント】

     

    今回は神無一族ではありません。いつも当ホームページに解答を寄せてくれているいぬた氏による出題です。これを機会にトップページ出題作を一般公募に切り替えたいと思います。こちらの募集要綱を読んで、皆さんの作品をお寄せ下さい。
     さて作品の方ですが、もしこれが解けないようでしたら、
    前回の出題の結果稿のいぬた氏の発言を見てください。大ヒントがありますよ。

     

     

    ルール説明

    【詰手順】

    17飛 27角 57歩 49角生 59桂 まで 5手

    【解説】

     角の空き王手が見えている形ですが、すぐに57歩では58に合駒をせざるを得なくなって、うまく詰みません。ここで思い出していただきたいのが、前回の出題作。空き王手の王手駒(この場合は49角)を取らせる駒を発生させる手順、これをこの作でもでもやればよいのです。
     ではどの駒で49角を取らせれば良いのでしょうか? ここで47香や37桂だと「49X成」と、成りを強制されるため、次の59桂を取れてしまいます。唯一、27角だけが49角不成とすることで次の59桂を成立させることができるのです。
     本作はこの構想的な手順を比較的少ない駒数で実現している好作だと思います。

     

    【正解者及びコメント】 (正解者8名:解答到着順)

     

    昨日の猿さん

    一見5手では詰みそうにもない形ですね。 持ち駒の桂も使いずらそうだし…
    幸い前回の問題を解いていたので、解くのにそんなに苦しみませんでした。

    ☆前回の太郎氏の作品と基本的には同じ発想で作られたものなので
     前回の作品の解答をされている方には比較的易しかったようです。

    大西鉄矢さん

    ふむふむ、37桂、47香だと成り強制で、詰まないわけですな。
    前回苦労した分楽でした。逆に前回がなければ......
    28飛が、いかにもって、感じで離れすぎ? 
    48飛だったら、17飛が強調されそうだけど、早詰めあるのかな。
    でも、正解手順がちらついて、考えられない。

    ☆48飛でも完全作になります。47香→49香成の紛れを残しておくために
     作者は28飛にしたと思われます。形をコンパクトにして遠打の意外性を
     強調するか、あくまで47香の紛れを残すか・・・難しい選択ではあります。

    風みどりさん

    やっと私も解答できる作品が登場してくれて嬉しいです。

    昔にたような筋で11香を配置し,角を持駒に追加するといった
    方向で逆算しようとして余詰が消えませんでした。
    5手ですっきりまとめるのがスマートというものなのでしょうね。

    ☆初解答ですね。ありがとうございます。
     風みどりさんもばか詰に挑戦したことがあったのですか。
     ちょっと意外。
     今は昔と違ってfmという良い道具があるので、ぜひ創作のほうにも
     挑戦してみてください。

     

    須藤さん

    最初、持駒飛車1枚と思いこんでどうしても詰まず、悩みました。
    桂馬の打ち場所を考え、49角を取る時に59に利きを作ってはいけない、という2つの条件のおかげで解けました。好作!

    ☆詰パラの須藤さんから初解答。忙しい中、こちらのページも見て下さっ
     ているんですね。できれば詰パラのHPからもリンクして欲しいなぁ、 と思っています。ぜひ宜しく。

    田爺さん

    いぬた氏の掲示板を見て参上。面白い。
    初めてですが「ばか」にはまりそうです。

    ☆今回は初解答の人が増えて、とても嬉しいです。どんどんはまって下さ
     いね。

    t-tanakaさん

    久しぶりに挑戦してみたので解答送ります。
    フィニッシュは何となく見えていましたが
    そこに持っていく手順に少々苦労しました。

    ところで余詰めの概念がよくわからないのですが、初手より
    ▲8七飛 △6八玉 ▲8八飛 △6七玉 ▲5七歩
    という手順は無駄合いを含めて7手詰めという解釈でしょうか?

    ☆お久しぶりですt-tanakaさん。
     丁度良いので、ルールの説明をしますと、ばか詰やばか自殺詰などで
     は、無駄合いも手数に数える、というか無駄合いという概念自体があ
     りません。
     従って、上の手順は5手では詰んでいないという解釈になります。

     逆に「必ずすかし詰で詰めよ」などという凝ったルールもあるには
     あるのですが、あまり作例はありません。


    はやし やすのぶさん

    ちょっと駒が重複しているような・・・

    ☆はやしさんも初解答。これからも解答を続けてください。
     駒の重複感があるのは、このテーマでは仕方ないことかと思います。
     むしろ少ない駒数で仕上がったほうではないでしょうか。

     

    浦壁和彦さん

    間駒を、1段目なら、成らざるを得ないということで、角に限定させたわけですね。自分で作ってしまうところが流石です。いぬたさんも只者ではありません。

    こういった作は、慣れ(成れ)の問題ですか?。

    ☆無理やり作った感じがしないところが、素晴らしいですね。
     きっと課題とピッタリ波長が合ったに違いありません。
     ところで、浦壁さんも何かありませんか? ぜひ投稿を!

    (1999.12.6 七郎)


    第26回(1999.10.18)出題 の解答

     

    【出題時のコメント】

     今回の出題は神無太郎氏。お得意の短編構想作品です。飛角香が揃っているので紛れが多い形ですが、作者の狙いを見抜いて鮮やかに詰めてください。

     

    ルール説明

    【詰手順】

    16飛 36角 46角 58角生 57金 まで 5手

    【解説】

     香の上に角が乗っている初形。これを見るとどうしても角で空き王手をしたくなります。ところが、この紛れに入るともう完全にジャングルの中をさ迷っているような状態になって、作意の影すら掴めなくなってしまいます。
     とは言っても、飛車の活用を図る順も同じようなもので、作者の狙いに気付かなければ、紛れの森で立ち往生してしまいます。
     この作品の狙いは上の手順を見ていただければわかる通り、非常に高等なものです。角の空き王手のときに香を取れるよう角を発生させ、さらにその角が動けるよう、わざわざ飛の利きを遮るように角を動かすのです。
     短手数ですが、このような構想作品に慣れていないと、結構難しい作品だったと思います。

     

    【正解者及びコメント】 (正解者5名:解答到着順)

     

    おおいずみさん

    ちなみに38飛がないと?

    ☆38飛がなければ、16飛 47玉 48金までの3手詰。
     でも、これを防ぐだけなら 38と の配置でもいいはずですね。
     これが飛になっているのは次の手順を防ぐためです。

      16飛 46歩! 同角 45玉 35金 まで。

     飛車なら最後の金を同飛と取れるわけです。

    浦壁和彦さん

    「アイ駒を動かす」事を最短手数で実現させています。ばか詰を知った頃に漠然とやってみたかったことだったのですが、森田手筋を思い起こさせる「取駒」の発生でうまくいっているとは。道理で私には作ることが出来なかったわけです。長年の懸案(といってもすっかり忘れていたのですが)が無くなって、すっきり。

    ☆さすがに浦壁さんらしく、作家的な観点からの短評ですね。
     合駒を動かすには玉が移動する他にも、別の駒で利きを遮るという
     本局のような手法もあるわけで、これがとても新鮮に感じます。

    昨日の猿さん

    今回の問題はずいぶん考えました。
    3手目の▲46角になかなか気づきませんでした。
    ばか詰は超短編でも難しいですね。
    (今回は回答増えるでしょうか)

    ☆解答…思ったよりは増えませんでした。
     ルールは単純、手数も短い。でも難しいものは難しいんです。
     その難しい作に解答を下さった皆さんに感謝。
     

    大西鉄矢さん

    出題直後から考え出して、やっと解けました。解けたら、なぁーんだというかんじです。
    くやしくて、コメントする気にならない・・・・・・・

    ☆でも解答発表前に解けて良かったじゃないですか。
     これが解けずに解答を見たら、もっと悔しかったと思いますよ。

    いぬたさん

    「46桂合だと香を取るときに成を強制されるのかぁ」と書いて送ろうとしていたんですけど、たった今、大きな間違いであることに気が付きました。
    46桂合だと3手目に取られてしまいますね。
    われながら、すごい勘違い...(^^ゞ

    ☆桂合だと成りを強制されるから、角合でないといけない・・・。
     今度太郎さんにそういう構想の作品を作ってもらいましょう。
     リクエストに応えてくれるかなぁ?

    (1999.11.8 七郎)



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