【出題時のコメント】
世の中には不思議なこともあるもので、NHK教育テレビという流行とは縁もゆかりもないようなテレビ局の幼児番組にひっそりと流れていた曲が、どいうわけか「国民的流行歌」になってしまいました。こういう自然発生的な流行というのは、メディアが無理矢理作り上げた人工的な流行と違って、親しみが持てる場合が多いです。
と、いうわけで今回の出題は「だんご3兄弟」。皆さんおいしく召し上がって下さい。
【ルール説明】
【詰手順】
87歩 85玉 86歩 同玉 76歩 同玉 67歩 65玉 66歩 同と
56歩 同玉 47歩 45玉 46歩 同角 36歩 同玉 27歩 25玉
26歩 同と寄 47歩 36桂 同歩 14玉 15桂 まで 27手
【解説】
今回の作品は初形そのものが狙いなので、手順は並べて見て貰えばその通り詰むだけです。でも、そう言ってしまうと身も蓋もないので、少し手順の説明をしましょう。
最初の局面を見ていただけばわかる通り、攻め方は歩しかありませんので、これを玉方の駒にぶつけて手を繋いで行くしかありません。結局、と金と歩を交換しながら玉を右に送って行くしか手を繋ぐ方法はないのですが、ただ単にそれを繰り返しているだけでは、右端に玉が到達してそれで終わりになってしまいます。
そこで、局面を打開するのが55に置いてある角の活用です。これを取りに行くのではなく、歩を角に変えて合駒を強要するのがポイントです。
最後の頭桂までの詰みは対面詰の基本形。覚えていて損はない形です。
【正解者及びコメント】 (正解者1名)
mirさん
「こんばんは。連続4回目の解答になります。
なんとか今回も解けましたが、異常に苦労しました。
手数が長い!とてもじゃないけどおいしく召し上がるなんて
楽な気持ちでは解けませんでした。
4手目までは絶対として、6手目をと金で取りたくなり、まず
そこでハマるが、結局この筋はだめと判明。さらに56歩のところで
どうしても角を取りたくなり、さらに泥沼。右配置がある
以上、なんとか玉をそっちへもっていくしかないと判断して
適当に手をつなげたのはいいが、詰めあがりが浮かばない!
角を取らない以上、歩だけで詰めるのは不可能なので、どこかで
角にぶつけて合駒を入手する必要もあるけど、そのタイミングも・・。
とにかく難問でした。詰んでみれば基本の桂ぶっつけなんですが。。
でも普通詰将棋も含めてこんな長手数の問題を解いたのは初めてだった
(パラは13年もとってますが、読むだけ)ので、いい経験にはなったし、
解けたときの感動というか安堵感はなかなかすごいものがありました。
たまには脳みそに汗をかかせるのもいいものです。って、解けたからいう
(爆)これが解けなかったら、悔しかっただろうなあ・・。
ばか詰なので、まず正解とは思いますが、誤解してたらメールいただけ
れば幸いです。対面なんて解いたの初めてだし、ルール上の誤解がある
かもしれないので・・。それにしても、今回は正解者激減では?例の歌通
り3兄弟いればいいほうなのでは・・。」
☆mirさんの予想通り今回は正解者激減。作った本人は簡単な作品のつもりだった
のですが、全然見込み違いだったようです。解答を下さったmirさん、そして正
解には至らなくても、解く努力をしていただいた皆様に感謝したいと思います。
次回はちょっと間を空けて1週間後の出題。予定している作はあるんですが、この
一週間の間に気が変わるかも・・・。
(1999.4.26 七郎)
【出題時のコメント】
今回も神無太郎氏の短編ばか詰。前回と対に成るシリーズものです。個人的感想ですが、こちらの方がやや狙いが渋いかな、と思います。
【ルール説明】
【詰手順】
29香 28銀 37金 16玉 17香 同銀成 26金 まで 7手
【解説】
前回の作品の狙いは「合駒をさせてそれを不成で動かす」というものでしたが、今回はその逆、「合駒をさせてそれを成で動かす」がテーマでした。狙い自体も地味ですが、合駒の種類が今度は銀になっており、これが更に手順に渋みを与えているように思います。意味付けは明快で、17を埋めることができ、26地点に利かない合駒を選ぶと、論理的に「合駒は銀、17地点で成る」という答が出てくるようになっています。
問題としては紛れが少ないので比較的解きやすかったと思います。そのせいか、今回の出題には今まで最高の9名の方からの解答が寄せられました。しかも、そのうち3名は即日解答です。
作る方の立場から眺めると、この図は非常に効率よく仕上がっています。この構成を実現しようとすると、飛合や角合の手順を成立させないために、かなり苦労するところですが、盤面たった5枚でこの手順を成立させたのは見事です。
なお、初形の配置で玉方の15桂と18歩を、15歩と18銀に変えても同じ手順が成立しますが、本図であれば詰上りに小駒一式が揃うので、この初形になっています。細かいところにも作者の気配りが感じられます。
【正解者及びコメント】 (正解者9名:解答到着順)
山中 幸隆さん
「いやー、久しぶりに解けました。
2時間もかかっちゃった(^^;」
☆山中さん久々の登場。見事解答一番乗りでした。解答到着時間からすると、朝起き
てからホームページを見てすぐ解いていただいたのでしょうか、とても有り難いこ
とです。
いぬたさん
「香2枚の使いみちを考えると簡単でした。角だと斜め後の利きが消
えることはないけど、銀だと成ると消えてしまう。面白いですね。」☆即日解答2番手はいぬたさん。この短評は解説でくどくど述べたことをひとことで
言い表していますね。真似すりゃよかったかな?
くるまさん
「前回に比べ圧倒的に簡単でした。
成ることで動きに制約を加える、というばか詰ならではのアイデアに感心
しました。」☆成不成は普通は打歩詰に絡むことの多い構想ですが、フェアリーではそんなことに
関係なく、成ったり成らなかったりします。普通の詰将棋では実現しにくいことが
ポンポン飛び出してくるのもフェアリーの面白さですね。
渡辺礼二さん
「今回は割と簡単に解けてしまい、残念です。もうすこし楽しみたかったで
すが、やはり7手詰めだと、変化が少ない分、前回と比べ、かなりの時間
短縮で解けました。本当に残念です。
もう少し苦しみたかったです。次回も楽しみにしています。」☆紛れが少なかったせいか、ちょっと謎解きとしては物足らなかったかもしれません
ね。余詰消しのための配置が効率よすぎて、紛れまで消してしまうことがあるので
創作というのは難しいですね。
たくぼんさん
「成限定で合駒限定とは渋い、まさにいぶし銀」
☆銀が主役になるというのは、ばか詰でも珍しいことです。やっぱり地味な手順より
派手な手順が一般には好まれるからでしょう。
うにょんさん
「『前回と対で、今度は成る。』
という評を書こうと思ったら、既にヒントに書かれていた。」☆うにょんさんは、このページでは初解答ですね。今後もよろしくお願いします。
ヒントで「前回と対に成る」と書いてしまったのは私の失敗です。本当は「前回と
対になる」とひらがなで書こうとしたのですが、変換ミスでした。
縫田 光司さん
「銀成は確かに渋いですねぇ。
いぶし銀成(?)といった感じでしょうか。」
☆私もヒントで「いぶし銀のような手順です」と書こうかなと(ちょっとだけ)考え
たんですが、さすがにやめました。でもあれでもヒントの出し過ぎだったかなと反
省しています。
中年の独身者さん
「成らせですね。古典的な狙いですが、昔のに比べて洗練されてますねぇ。
太郎さんの持続力には関心。
僕なんてもう10年近くばか詰作ってないもんね。」
☆初解答者の2番手は中年の独身者さん。今後も解答をよろしくお願いします。
「10年近くばか詰作ってない」って本当ですか? 作ってるけど発表しないんだ
と思っていましたけど。
mirさん
「限定合の銀を成限定で動かすという確かに渋い狙いですね。
ただ18歩が大ヒントになってるので、割合易しく解けました。
でも、これぐらいが私に楽しく解ける限界かも・・。」
☆18歩をヒントに解くというのは、着眼点が鋭いですね。この駒は余詰防止の要なん
ですが、種類は別の駒でも構いません(角銀香歩どれでもOK)。解説でも触れた
ように、詰上りが小駒一式になるという理由で歩になっています。
☆今回は解答者9名という空前の記録。多くの人に見て貰っている分かると、ホーム
ページを運営の担当者として嬉しいです。次回は変身物ですが、今回のような盛況
になることを期待してます。
(1999.4.5 七郎)
【出題時のコメント】
今回の作品提供も神無太郎氏。氏お得意の構想的な合駒が出てきますが、難しい作品ではありませんので、ぜひ多くの解答をお願いします。
【ルール説明】
【詰手順】
27桂 同角生 35飛 25桂 16歩 同玉 17歩 同桂生 28桂 まで 9手
【解説】
飛車筋を通す27桂は比較的手を出しやすい所ですが(「桂があればまず打ってみよ」という格言はばか詰でも有効!)、その後の手順は詰上りが見えないと、簡単には行きません。飛車を縦に使って桂合、これを不成で動かして退路封鎖に使用するというのが作者の狙いです。
手順中16歩と捨てて、もう一度17歩と打ち直すのはいかにもばか詰らしい手順。普通の詰将棋なら、ここで玉を戻られてこの手は完全に無駄手になるのですが、受方が攻方に協力して手を変えれることにより、有効手となるのです。
配置を中段に持ってくることにより、不成を2回入れているのも芸の細かいところ。短編ばか詰を作り慣れているベテラン作者らしい配慮です。
【正解者及びコメント】 (正解者6名:解答到着順)
縫田 光司さん
「何をもって構想的と呼ぶかは置いといて、合駒と2回の不成は面白い
と思う。」
☆「構想的合駒」という表現は作者がそう言っているのではなく私が勝手に使った
表現です。作者は最初から「合駒をさせて、それを不成で動かす」というテーマ
を先に設定してから、この図を作っています。それで「構想的」という言葉を使
いたくなったんです。
いぬたさん
「構想的な合駒というのが大きなヒントになりました。
結構苦戦しましたが、9手で持駒が3枚...盤上の飛と歩は動きそう...
などと考えたら何とか解けました。
ずるい解き方だなぁ。」☆いえいえ、ヒントを活用するのは正しい解き方です。
「盤上の飛と歩は動きそう」というのも良い勘です。全部の紛れを読んでいたら
いくら時間があっても足りませんからねぇ。うまくヤマを張らないと。
たくぼんさん
「しばらく悩んでいましたが、ヒントの合駒という言葉を見たら、すぐ解
けました。
しかし16歩から17歩なんて普通じゃ考えられないよなあ・・・。」☆前回はお名前をハンドルネームで書くのを忘れて失礼しました。16歩から17歩
堪能して頂けたようですね。こういう手が出るのがフェアリーの面白いところ
です。
mirさん
「詰めあがりが珍しいのと、限定合を跳ねさせるのは見事ですが、謎解き
って面から見ると、かなりあっさり解けてしまいました。解けた時は、
こんなものなのかな?」
☆むかし、相馬康幸さんも「ばか詰って波長が合うとすぐ解けますね」とか言って
いました。変な紛れに入らなければ、変化を確認する必要の無い分、ばか詰の方
が易しいときもありますね。
渡辺礼二さん
「今回の問題難しかったです。やさしそうに見えて王手の手がたくさん
あり、苦しみました。それにしても、2五桂馬とは恐れ入りました。
苦労しましたが大変楽しみました。次の出題が楽しみです。」☆合駒を取るのではなく「動かす」というのが作者の狙いでした。それが見えない
とかなり難しい問題だったと思います。次も神無太郎さんの短編ばか詰です。
解答を宜しくお願いします。
くるまさん
「今の私にはこれくらいの難易度がちょうどいいようです。」
☆今度の作品もこのくらいの難度(あるいは少し易しいくらい?)です。
でも、ときどき難しい問題が出るかもしれません。そんなときも敬遠せずにぜひ
チャレンジしてみてください。
☆今回も解答者6名とまずまず。やはり短編ばか詰は人気があるようです。
次回も神無太郎さんのばか詰ですので、解答をよろしくお願いします。
(1999.3.22 七郎)
【出題時のコメント】
さて、今回の出題はフェアリーの基本に戻って「ばか詰」です。作品提供は神無太郎氏。易しい作品ですので、ぜひ多くの解答をお願いします。
【ルール説明】
【詰手順】
42飛生 43飛 同飛生 35玉 25飛 34玉 45飛引成 まで 7手
【解説】
初手は飛での王手しかありませんが、縦に使うか横に使うかが大問題。攻方の駒が1枚では詰上りを作ることができないので、合駒が必然的に入ってくることが分かります。このような簡素な形では、飛や角といった大駒や、玉を詰めるのに便利な金といったところが相場です。また、7手という手数では玉を端に追いつめている余裕はないので、玉方の歩を逃げ道ふさぎにうまく利用する詰上りの想定が必要です。
このような条件を満たすのが上の詰上り。飛と龍が連携して、玉を空中で巧く捕らえています。実は、この詰上りはばか詰では常套的に用いられる物のひとつで、珍しくはないのですが、ここに至る手順に飛合と飛不成を織り込んだのが作者の工夫です。
【正解者及びコメント】 (正解者7名:解答到着順)
縫田 光司さん
「久しぶりに解けました。確かに基本問題ですね。」
☆昔はこの詰上りだけでも作品になっていましたが、いまやこれは常識。
例えば私の詰パラ誌上の初完全作がこの詰上りでした。
☆これを出した当時は「意外と難しい」なんて言われたものですが、今は昔の話
ですねぇ。
いぬたさん
「詰め上がりを考えたらすぐ解けました。
左真樹さんの作品、資料集のばか詰、金1色詰の中に見つけること
ができました。(^_^)」☆左真樹さんの金1色詰の名作の紹介がこのホームページのどこかに隠れている
ので探して下さい、とトップページのテロップに流したところ、いぬたさんが
見事に見つけてくれました。「資料集」は未発表のものも含めて、傑作の宝庫
です。お暇なときは覗いてみて下さい。
渡辺礼二さん
「今回は簡単な問題でしたので、なんとか解けました。
次回の問題を楽しみにしています。」☆渡辺さんは初登場。前回の「ばか自殺詰」では残念ながら正解はできなかった
ものの、今回見事にその雪辱を晴らされました。ぜひとも常連の仲間入りを果
たして下さい。
おおいずみさん
「予測通りの収束。簡単でよかった。」
☆既成の収束なのでおおいずみさんには少し物足らなかったかも。
次回もこのくらいの難度です。
くるまさん
「初めまして。くるまと言います。
将棋関係のサイトを探しているうちにたどり着きました。
ばか詰は聞いたことがありましたが、普通の詰将棋とずいぶん感覚が違いますね。
過去の問題はほとんど解けませんでしたが、たまたま今回の出題が解けてうれしかったのでメールしてみました。
これからもちょくちょく覗きに来ますので、よろしく!」☆こちらこそよろしく。ばか詰は最初の内は慣れるまで、筋が見えにくいかと
思いますが、だんだんばか詰独特の手筋が身についてくると思います。
「資料集」でもばか詰にもばか詰関係の資料が多くありますので、参照して
下さい。
須川 卓二さん
「絶対7手では詰まないと思いましたが、あるもんですねえ・・
感心しました。」☆おひさしぶりです。そうそう、玉を端に追っては7手では詰まないんです。
短手数のばか詰は詰上りの想定が勝負です。
mirさん
「こんにちは。以前掲示板で「寿限無」をリクエストした者です。
その節は、すばやく反応してくださり、ありがとうございました。
さて今回はなんとか解けたので解答します。
34か43飛の形から3手詰を考えるだけとわかっていても、
易しくはありませんでした。毎回これぐらいの難易度だと
いいんですけどね・・。そうもいかないか(笑)」
☆ネタに詰まると、どうしても「ばか自殺詰」とか難しい問題を出してしまい
ますが、しばらくはこの路線でいきたいなぁと思っています。
☆今回は空前の正解者7名。
今後もなるべくばか詰を出題していきますので解答をよろしくお願いします。
(1999.3.8 七郎)
【出題時のコメント】
今年最初の出題はばか自殺詰の簡素図式です。攻方の歩が1枚置いてあって、いかにも双裸玉くずれという印象を与えますが、実際その通りです(^^;
今まで解説してきた《6手ばか自殺詰の基本パターン》や《8手ばか自殺詰の基本パターン》は、この作には当てはまりません。手数もちょっと長めなので、難しいかも...
【ルール説明】
【詰手順】
74飛 73香 同飛成 72飛 62龍 同飛 74香 73金 同香生 72飛打
61金 同飛 まで 12手
【解説】
ばか自殺詰に不慣れな方だと、どこから手をつけたらいいのかさっぱりわからないと思われる本作。実は王が端にいるとき、2枚飛車を並べて詰ますのが、ばか自殺詰での常套手段。本作もこの2枚飛車による詰上りを想定できれば、持駒の飛車を巧く相手に渡しながら、この詰上りに到達することができるでしょう。これが詰上りだと言われても納得できない方がいらっしゃるかもしれませんが、この形で先手に持駒がないので確かに詰んでいます。
合駒なしという状況での詰上りは普通の詰将棋ではめったに見られませんが、自殺詰系では比較的よく見られます。(残り駒全部を持っているのは受方ですからね。)なお、攻方の75歩は飛や香の打ち場所を限定するためだけの配置。玉方の駒であっても同じ手順が成立します。
【正解者及びコメント】 (正解者0名)
☆今回はついに正解者ゼロ。
予想通り少し難しかったようです。次回からはまた基本的なばか詰に戻りますので解答をよろしくお願いします。
(1999.2.15 七郎)
【出題時のコメント】
今年、最後の出題は普通の玉ではなく、ナイト(騎=八方桂)を詰ませる問題です。さらにこの問題には「99の位置で詰ませること」という条件が付いています。
初形を見ると、騎の位置は98。詰上りは99。というわけで、1998年から1999年に年を越すための「年賀詰」として、この作をお送りします。
見かけはともかく手順は易しいので、皆さんもこの作にトライして、無事年を越して下さい。
【ルール説明】
【詰手順】
87銀 77騎 86銀 96騎 85銀 75騎 84銀 94騎 83銀生 73騎
82銀生 92騎 91銀成 71騎 81全 92騎 82全 73騎 83全 94騎
84全 75騎 85全 96騎 86全 77騎 87全 98騎 88全 86騎
97全 78騎 79歩 99騎 98全 まで 35手
【解説】
騎を99の地点で詰める詰上りを作るのは銀1枚では無理。そこで、91歩を取りに行く手順が想定できます。実は、その方法はとても簡単。銀を打って真っ直ぐ上がっていけば、騎がジグザグに動いてそれに付いてきます。13手目91銀成で歩を入手してからは、今度は成銀を真っ直ぐに引いて、またもや騎がジグザグに動いて付いてきます。
収束だけは少し変則的な動きが加わりますが、単純明快な往復趣向作でした。
【正解者及びコメント】 (正解者1名)
おおいずみ さん
「最終手、89は不可能である事に気がつけばあとは簡単
たまにはこういうのもいいですね
(本当はフェアリー駒はばか自殺の次に苦手なのだが)」
☆今回の正解者はおおいずみさん唯一人。
やはり、普通の将棋駒にない駒を出題されると、難易度に関係なく
皆さん解く気が起こらないようです。
実際に取り組んでみれば、おおいずみさんのコメントにもあるように
易しい作品だったと思います。
(1999.1.18 七郎)