■ 神無一族の氾濫 [解答][前回][次回][目次]/[トップページ]
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今回の氾濫はばか詰2題、キルケ絡みの作品3題の構成です。特に後半のキルケ3題は、どれもキルケルールの特性を存分に活かした新機軸作品です。ぜひ解いてみてください。
また、今回はゲストとして、もず氏をお招きしています。もず氏はまだ詰パラでの知名度は低いと思いますが、ご自分のHP「もずいろ 風変わりな将棋の部屋」(http://www3.to/mozu/)などで、フェアリー作品を公開しており、そのオリジナリティの高さと表現力には目を見張るものがあります。
〔ルールの説明〕
【キルケ】取られた駒が最も近い指し始めの位置に戻される。戻せない場合(戻すべき位置が他の駒で埋まっているか、戻すと二歩になる場合)は持駒になる。
(補足)
1.成駒は生駒として戻す。
2.戻す位置が複数ある場合(5筋の金銀桂香を取ったときにありうる)は、取った側が戻す位置を選択する。
3.玉(王)は戻さない。
【ステイルメイト】王手は掛かっていないが、合法手のない状態にする。
【打歩】最終手は打歩詰でなくてはならない(打歩以外の詰みは反則)。
〔例題〕
キルケばか自殺ステイルメイト 6手
持駒 角
普通のばか自殺ステイルメイトは、王以外の攻方駒を全部捨ててしまうパターンが多いのですが、キルケの場合は、独特のテクニックが使われることがあります。この例題では以下のようにして、手詰まり状態を実現します。(復活後の駒位置を/で表示します)
39飛、38香、19角、39香成/28飛、29飛、28香迄6手。
(最終図)
最終図で28香や39成香を取るのは、香が11に復活して逆王手になってしまいます。このため、攻方の駒はどれも動かせず、ステイルメイト成立となります。今回出題のBもキルケ独特の復活逆王手を含みにした手順が出現します。
懸賞
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締切6月末日。呈賞5名。解答は編集部または左記のアドレスへ
E-mail:k_7ro@abz.jp
(前回とアドレスが異なるので注意してください)
▼ 評価点不要。短評歓迎。
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1題の正解でも呈賞の対象となるので、解けた分だけでも解答を送って下さい。
@ 神無太郎 | A 神無三郎 「親指姫」 |
B 神無太郎 | C 神無太郎+神無八級 「ポエニクス」 |
D もず | |
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