|
OFM (Online Fairy Mate) は、パソコン通信によるフェアリー専門のミニコミ誌です。今年2月の創刊以来、週刊ペースで発行を続け、8月には早くも30号を迎えました。
この間の出題数は約150。研究物等も充実しており、読み物としても楽しむことができます。興味のある方は、発行者の神無太郎(山下繁実)さんまでご連絡下さい (NIFTY-Serve SGR03057)。
今回の「氾濫」はOFMの30号までに掲載された神無一族の作品の中からちょっと個性的な作品を選んでみました。見慣れないルールの作がありますが、敬遠しないで取り組んで下さい。みな、明快な狙いを持つ作品です。(なお、[ ]内は発表号と、その号の中での通し番号です)
OFMでは「キルケ」というルールの作品が最もよく出題されています。元々はチェスのフェアリーのルールですが、日本の詰将棋との馴染みも良く、面白い作品を作ることが出来ます。ルールは基本的には次のようなものです。
これには若干の補足が必要でしょう。次の例題をご覧下さい。
この局面から、42龍、同金とします。普通ならこれで手がかりがなくなってしまうのですが、キルケでは取られた龍は将棋での指し始めの位置、すなわち28の地点に戻されます。(成駒が取られた時は生駒に戻されます)
![]() | ![]() |
ここから21飛成で詰め上がります。21同玉とすることはできません。その瞬間、取られた龍が28飛として復活し、王手のかかった状態になるからです。
以上の手順をキルケでは次のように表します。
取られた駒の復活する位置は手順の後に/を付けて表します。復活位置が明らかな場合は省略しても構いません。
なお、この例題にはもう一つの詰め方があります。
最終手で、玉方の金は最も近い指し始めの位置である41地点に復活し、玉の退路を塞いでしまいました。
なお、キルケでの「詰み」は普通の詰みです。玉が取られても、51に復活できるなら詰みではないとするのは、「キングキルケ」という別のルールになります。
もうひとつ例題を見て頂きましょう。
3手目の同角のとき、取られた金の最も近い原位置は41と61の2箇所です。この場合どちらに戻すかは取られた側が選択します。
5手目は取られた金の最も近い原位置は61ですが、ここには角が居座っているため、駒を戻せず、普通に持駒になります。
懸 賞
(1) は入れ替えパズルです。3×3の盤で、上段と下段を入れ替えて下さい。この問題では「仲」という前後にしか動けない中将棋の駒を使用しています。
(2)〜(6) はキルケルールのばか詰です。キルケ特有の展開をお楽しみ下さい。((2), (3)はツイン)
(7) は対面ばか自殺詰。今回のお薦め品です。題して『百万石』。
【対面】 敵駒が向かい合うと互いに利きが入れ替わる。
解答締切 12月末日消印 呈賞3名。
採点は不要です。1題だけの解答も歓迎します。短評もよろしく。
(七郎)
(1) TETSU 作 [029-7] | |
![]() | |
(2) 神無太郎+神無次郎 作 [003-1] | (3) 神無太郎+神無次郎 作 [003-1] |
![]() | ![]() |
(4) 神無六郎 作 [018-6] | (5) 神無六郎 作 [018-5] |
![]() | ![]() |
(6) 神無七郎 作 [004-3] | (7) 神無太郎 作 『百万石』 [006-1,020-9] |
![]() | ![]() |
Copyright(c) 2000 KAMINA Family