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第2回
神無一族の氾濫
担当 神無七郎

 「コンピュータを使った詰将棋創作」

 皆さんはこの言葉から何を感じるでしょうか。肯定?否定?それとも別の何かでしょうか?

 神無一族はフェアリーの世界でこのテーマに正面から取り組んで来ました。昨年9月の「神無一族の氾濫」はこの活動の一環だったのですが、紙面に出たのは詰将棋だけだったため、背景に何があるのかは理解しにくかったかと思います。ここで改めて一族の活動について説明しましょう。

fm

 fmはフェアリー詰将棋創作支援プログラムです。次郎氏がその作成を担当し、他のメンバーが要望やアイデアを出して機能・性能を向上させる形で絶え間なく進化を続けています。

 fmの最も大きな特長は「全検」を行うことで、作家には大きな武器になります。いずれ普通詰将棋の各種プログラムも「全検マシン」を目指して行くものと思われます。

fmの進化と現状

 昨年の「氾濫」時点に比べfmの性能はかなり向上しています。特に長手数対応に関しては数百手を数える作品でも実用的な時間の範囲内で解けることが多くなりました。(ばか詰で9百手台の作品を解いた実績があります)

 また機能面でもキルケのサポート、二歩禁・打歩禁絡みの法則問題への対応など多くの機能追加がありました。

一族の活動

 一族はfmを使って未来と過去の両方向への活動を行っています。

 未来への活動はもちろん詰将棋を作ること。これは普通の創作の「検討」部分のみをfmに任せる方法から、創作過程の大部分をfmに担当させる方法までさまざまな手法を試みています

 また過去の作品の検証も大事な活動のひとつです。長手数対応版fmが登場したことにより、短編から長編までかなりの作品を検討することができました。欠陥が見つかった作品の中には記念碑的名作も含まれています。逆にこれにより新たに生命を得た作品もあります。今回の再出題もそのひとつ。

 これらの検討結果については機会があれば改めて報告したいと思います。

OFM (Online Fairy Mate)

 今年の2月から活動の一環としてパソコン通信によるフェアリーのミニコミ誌の発行を始めました。やることは普通のミニコミ誌と同じですが、即時性という大きな魅力があります。問い合わせは NIFTY-Serve SGR03057(山下 繁実)まで。

(神無七郎)


▼今回の出題は一人一作。注目はトリを飾る十郎氏の作品。発表から約18年、今こそその真の姿が明かされる!

【マドラシ】 同種の敵駒が互いの利きに入ると利きがなくなる。

【対面】 敵駒が向かい合うと、利きが入れ替わる。

▼1題解答歓迎。採点は不要。多くの皆さんの解答と短評をお待ちします。

▼締切6月末日。呈賞3名(パソコンをお持ちの方にはfm最新版を進呈)


(1) 神無六郎 (2) 神無太郎
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(3) 神無三郎 『星姫』 (4) 神無七郎
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(5) 神無十郎(再出題)
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