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▽大量出題、通常締切り、フェアリーランドの短コンとの衝突にもかかわらず、三十二名もの方から解答をいただきました。お礼を申しあげます。
No | 誤 | 無 | 正 | No | 誤 | 無 | 正 | No | 誤 | 無 | 正 | ||
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(1) | 0 | 4 | 28 | (11) | 0 | 19 | 13 | (21) | 0 | 14 | 18 | ||
(1b) | 2 | 12 | 18 | (12) | 0 | 19 | 13 | (22) | 1 | 15 | 16 | ||
(2) | 1 | 0 | 31 | (13) | 0 | 13 | 19 | (23) | 1 | 15 | 16 | ||
(3) | 2 | 2 | 28 | (14) | 3 | 12 | 17 | (24) | 0 | 18 | 14 | ||
(4) | 0 | 6 | 26 | (15) | 0 | 12 | 20 | (25) | 0 | 24 | 8 | ||
(5) | 0 | 7 | 25 | (16) | 0 | 15 | 17 | (26) | 0 | 23 | 9 | ||
(6) | 0 | 17 | 15 | (17) | 0 | 21 | 11 | (27) | 0 | 24 | 8 | ||
(7) | 2 | 13 | 17 | (18) | 1 | 24 | 7 | (28) | 0 | 24 | 8 | ||
(8) | 0 | 17 | 15 | (19) | 3 | 17 | 12 | (29) | 0 | 18 | 14 | ||
(9) | 2 | 16 | 14 | (20) | 1 | 23 | 8 | (30) | 1 | 17 | 14 | ||
(10) | 0 | 22 | 10 |
(1) 神無七郎 | ||
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(1b) 神無七郎 | ||
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▼作者 ― そもそもこれを天竺ルールでfmにやらせてみようと言ったのは橋本哲氏である。言った本人も解があるとは思っていなかったのだから全くの偶然の産物。
▼やすへい ― いかにも機械で探したような手順。
▽ご明察。しかし、このきれいな初形に異なるルールが適用できたのは収穫でした。
(2) 神無太郎 | ||
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▼秋元節三 ― これはすでに例題ですね。
▼今泉桂子 ― お約束の邪魔駒消去。
▼加賀 ― 限定もこれしかない。
▼浜走秀人 ― こういう易しくて楽しくてしくみが分かりやすい作は大好きです。
▽2四王は4四角合限定のため。なければ銀合や3三角合も成立。
(3) 神無太郎 | ||
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▼某氏 ― 3九銀のところ3九角でもよい。
▽3九角合では逆王手がかかってしまいます。
▼009 ― 双玉で角合拒否とは旨い。
▼加賀孝志 ― 苦しい配置。合駒限定の苦労は分るが。
▽双玉の功罪、相なかばというところでしょうか。
(4) 神無六郎 | ||
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▼作者 ― 二歩禁がやりたかっただけ。
▼加賀孝志 ― 易しいがこういうルールも面白い。
▼佐藤善起 ― 二歩利用とは面白い。
▼舞台を縮小が二歩禁の簡潔な表現につながり、好評でした。
▼小林理 ― フェアリーランドのやつよりいい。
▽短コンの(9)ですね。確かにこちらの方がいい。
▼宮谷保可楽 ― こういうのをすかし詰とは言わないのだろうか?
▽すかし詰を巡る議論は未だ決着していませんが、本作は自信をもってすかし詰ではありません。二歩禁のため、合駒の余地がないからです。
(5) 神無七郎 | ||
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▼作者 ― 内容はない。我々が飲み食いしている間に一生懸命検討してくれたfmに敬意を表して。
▼須川卓二 ― 3×3で収まるとは驚きです。
▽飛角の短打は騙し討ちの味わい?
▼浜走秀人 ― ばか自殺が解けてうれしい。
▽内容はともかく喜んでもらえてよかった。
(6) 神無六郎 | ||
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▼眞理子 ― とても作意とは思えない。誤図か?
▼やすへい ― これが作意みたいだが、いくらなんでもねぇ。
▽駒配置はそのままで、持駒とルールを変えた3部作のうちの一つだったのですが、単独出題は失敗でした。狙いが不鮮明だったためか、初手の評がちらほら。
▼今泉桂子 ― 打った角が動かないのが意表をつく。
▼野々原姫子 ― かわいそうな2一角、一生働かない。
(7) 神無六郎 | ||
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▼作者 ― このルールでは遠打ちがいっぱい作れるってワケ。
▼今泉桂子 ― 絶連だが限定打に限定合がよい。
▼須川卓二 ― すべて限定になる所は当然とはいえすごい。
▽前作と違って、こちらは狙いが明確でした。7八より玉に近いところの金合では、6手目に角を取らなければならなくなります。
(8) 神無太郎 | ||
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▼野々原姫子 ― 露骨な歩配置。
▽この評は覚悟してました。まあ、露骨な歩配置だけで済んだので...
(9) 神無六郎 | ||
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▼やすへい ― この初手だけはありえないと思っていた。
▼加賀孝志 ― 歩のかせぎ方が面白い。
▽合駒を要求した駒以外で取るのは三郎流。
▼作者 ― 一寸変態的?近将2月号「朝」参照(笑)。
▽さて、この意味は? 近将を読まない私には不明です。
(10) 神無六郎 | ||
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▼作者 ― 手順がロジカルで密度が高いので気に入っている。かなり難解?
▼今泉佳子 ― 難しい割に妙味がない。
▼眞理子 ― とても作意とは思えない。誤図か?
▽作者が思っていたように難解でしたが、作者が思っていたようなロジカルであることへの共感は得られませんでした。もう少しすっきりしていればよかったのかな。
(11) 神無次郎 | ||
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▼須川卓二 ― 基本的手順。
▼佐藤善起 ― 安北なので1七飛だろうとは、すぐわかった。
▽次郎氏は作譜専門なので作図にあまり多くを期待してはいけません。
▼今泉佳子 ― 安南でも出来そうな手順を安北でやる理由は?
▽だから次郎氏は作譜専門だと。私は連続合だけで許してしまいますけど。
(12) 神無次郎 | ||
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▼今泉佳子 ― 桂の2段活用が良い。
▼須川卓二 ― 詰上りをヤマかけて解きました。
▼やすへい ― 4八桂は反則じゃないよね。
▽合法です。桂の入手に気付けば簡単な問題。
(13) 神無太郎 | ||
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▼今泉佳子 ― と金と歩がうっとおしい。
▼野々原姫子 ― と金と歩って一体...
▼やすへい ― なんじゃこりゃ。
▽そんなに目障りでしたか、ふーっ。ところで最終手、単に8二角成とした人6名、機械的に採点すると×ですぞ。
(14) 神無七郎 | ||
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▼今泉佳子 ― やっぱり趣向は楽しい。収束が難しい。
▼眞理子 ― しょうもない趣向だが、実にうまく出来ている。今回の作品群ではこれが最も好み。
▽ミニ趣向ですが収束に落とし穴が。8八同玉のところから、9九玉、9八金、同玉、9九桂までとした人2名。9八金は桂の利きなので王手になっていません。
(15) 神無太郎+三郎 | ||
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▼眞理子 ― これもしょうもない趣向だが、完成品ではある。
▼浜走秀人 ― ∞手の意味が理解できない僕はまだまだなんです。
▼宮谷保可楽 ― 「何手でも可」ということは、ばか詰の手順が一意的であるということでしょ?
▽そう、手数をいくらのばしても、作意以外に詰手順の存在しない、いわゆる完全ばか詰ということです。
▼やすへい ― 全駒にならんものか。
▽ぜひ改作をお願いします。
(16) 神無三郎 | ||
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▼加賀孝志 ― 穴のふさぎ方。易しい。
▼佐藤善起 ― 巧い手順。
▽持駒金のみの対面系ばか自殺詰は三郎氏の得意分野。三郎氏には、左真樹氏作に匹敵する傑作を期待します。
(17) 神無六郎 | ||
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▼作者 ― 旧作を2手逆算。fmがなかったら、こわくてそんな事、とても出来ない。中途半端な9四に限定打するのが面白いと思う。
▼須川卓二 ― 古典的なにおいのする作品。
▼今泉桂子 ― よくある展開だが難しかった。
▽作者の逆算は半ば成功というところでしょうか。
(18) 神無七郎 | ||
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▼作者 ― 双裸玉崩れ。3九桂は以下の2つの筋を消している。
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▼今泉桂子 ― 3九桂1枚で限定できるとはびっくり。
▽角による対駒飛ばしは鮮烈です。本作は七郎氏を中心に神無一族で進めている対面ばか自殺双裸玉全掘作戦の副産物。このさきどんな鉱脈にぶちあたるか楽しみです。
(19) 神無六郎 | ||
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▼今泉桂子 ― この形、この持駒で自殺できるのが驚き。
▼須川卓二 ― 玉が遠ざかって行く所が意外。
▼作者 ― 旧作が、fmのおかげで検討出来て、よみがえった例。単純だが「桂ノコ」のような動きが気に入っている。
▽1九王型で持駒桂一枚の対面ばか自殺双裸玉は、本作のみが完全であることが、さきの全掘作戦で確かめられています。それにしてもこれをかぎ出す人間の感覚には驚かされます。
▼広瀬 ― 5手目うっかり2三成桂とする所だった。
▽5手目2三桂成は玉の利きが金のため1一に移動できません。
(20) 神無七郎 | ||
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▼作者 ― 序は一本道だが、収束4手はいかにも対面らしいので「手筋」として憶える価値があると思う。
▼広瀬行夫 ― 残った一枚の歩をどう使うかに頭をなやませた。詰上りがすばらしい。
▼今泉桂子 ― 最後4手が巧い。今回のベスト。
▽両王手の詰上りが鮮やかです。私もこの詰上りを目指して詰手順を設計したことがありますが、結局背面ルールに逃げてしまいました。当然裸にもなっていません。ううっ、七郎氏がうらやましい。
▼加賀孝志 ― ねばりある手順。リズムもあり楽しめた。
▽一本道であるはずの序も好評。
(21) 神無七郎 | ||
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▼作者 ― 対面ルールなら持駒消去がシンプルにできる。
▼須川卓二 ― 手順は一番長いけど一番最初に解けました。
▼小林理 ― 単純ながら2九歩を避ける歩消去は面白い。
▽七郎氏は、こういう冗談作も平気で発表してしまうんです。
(22) 神無八級 | ||
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▼小林理 ― シスプル・イズ・ビューティフル。
▼佐藤全起 ― 背面ばかの代表作。
▼天光正 ― 当然とはいえ1七銀からでは詰まないのが巧い。
▽初手1七銀だと6手目1九玉が王手放置の非合法手になってしまいます。易しいなかにもトリックがあり好評でした。
(23) 神無三郎 | ||
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▼須川卓二 ― この初形からすばらしい手順だと思います。
▼佐藤善起 ― 必然手順だが1三銀が巧い。
▼野々原姫子 ― 歩を取るのに苦労した。
▽裸玉から1三銀の限定がでてくるのはちょっと奇跡的な気がします。
(24) 神無三郎 | ||
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▼今泉桂子 ― すっきりまとまっていて面白い。
▼広瀬行夫 ― 全題中で最も気に入った。
▼天光正 ― 2九桂生に気づくかどうか?
▽最終手生のない解答も○にしました。
(25) 神無三郎 | ||
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▼今泉桂子 ― 4筋を使うのがみそ。
▼やすへい ― これで最終手限定なのか。なるほど。
▽対面系ばか自殺での最終手香打も作例が増えてきました。
▼作者 ― 全体を一路左にずらすと持駒銀一枚で完全作となる。
▽乞うご研究。
(26) 神無三郎 | ||
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▼今泉桂子 ― 2手で3筋が塞げるとは。
▽この形での飛対は常套手段でしょう。
▼やすへい ― 普通のばか自殺(対面か?太郎)とどう違うのだろう。
▽違わないと思います。まあ、三郎氏のような量産作家にとっては関係ないことかもしれませんが。
(27) 神無太郎+三郎 | ||
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▼今泉桂子 ― 歩が斜めに滑るのは快感。
▽背面の作例はまだまだ少ないですので、こういったちょっとした手がまだたくさん埋もれているようです。
(28) 神無三郎 | ||
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▼今泉桂子 ― 天竺ではよくあるパターン。
▼やすへい ― この筋もようやくなれてきました。
▽角一枚で王を仕留めるのは天竺ばか自殺の基本パターン。作者の主張は中途半端な初手にあったわけですが、評価には結びつきませんでした。
(29) 神無八級 | ||
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▼今泉桂子 ― ここで詰むとは思わなかった。
▼須川卓二 ― あまりおもしろい手順は期待できない。
▽詰上りの位置と打った歩がすべて成るのが取り柄。
▼作者 ― 3一歩がないと7手で詰む。
▽これが創作の出発点。
(30) 神無太郎 | ||
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▼須川卓二 ― すべての王手を考えても解けると思う。
▼やすへい ― トリを飾るにはすこしおそまつ。
▽fmはひとつの制御プログラムと、ルールに対応した複数の処理プログラムで構成されています。その処理プログラムには、管理上(本質的ではない)順番がつけられていて、その順番にしたがって氾濫の問題を配列したまでなのです。それでたまたま本作が最後になったというだけで、「トリを飾る」つもりは毛頭ありませんでした。
▽それにしても詰手順が途中まで(29)と同じであるなどほとんど取り柄がありませんねぇ。1一で詰まないのがいいかなと思っていたのですが、これも手数からすぐ分るし。反省しています。
【総評、その他】
▼喜多真一 ― 出題数が多くて。締切りをのばしてほしいなあ。
▽他にも同様の指摘が多数。次回(あるとすればですが)は余裕をもって解答いただけるようにします。
▼久保茂 ― 次回からはフェアリーランドの短コンと重ならないときに出題して下さい。
▽これも同じく。
▼ダダ ― 氾濫源より擢んでているのは(18)、(20)くらいか。好みの(29)、(30)は捨て難い。安北、背面等新規なルールものは試作例題クラス。豊穣な土壌にフェアリーの実りが期待される。
▼眞理子 ― 全く新味のないもの、妙に機械的な手順のものが多かった。その中で面白いと感じたのは(14)、(15)、(20)、(25)ぐらいか。
▼今泉桂子 ― 数が多すぎて疲れた。作品的には、全体に新味不足気味。そうではないのだろうけど、コンピュータで探したような手順をこれだけ解くのははっきり言ってつらい。
▽fmは今でも十分強力な開墾の道具ですが、道具も道具の使い方もまだまだ進歩するはずです。もうしばらく見守っていてください。
▼009 ― 009こと神無九郎(何時の間に異母兄弟が出来ちゃったの?=太郎、次郎、三郎、四郎、五郎、六郎、七郎)殆んど解けていませんが、御勘弁を。
▽あのう、五郎はいないんですけど... 近々一族を増強する計画があります。九郎は一応リザーブしておきます。そうそう十三もね。
▼高木優嘉 ― 最近FLに凝っており学校そっちのけで頑張ったのですが、易しい作品しか解けませんでした。処で神無一族のご一党様は何処に本拠地を置かれているのでしょうか。また活動の歴史は古いのでしょうか。
▽本拠地はありません(たぶん)。普段はパソコン通信を利用して意見交換をしていますし(頑ななペーパー派もおりますが)、思いついたように開催される例会も岡谷、沼津、東京、名古屋と転々としています。
▽一族の歴史はfmの歴史でもあります。一族結成とfm始動は八七年の春、同年のパラ6月号でそのことが紹介されています。昨年は一族飛躍の年。fmのパソコンへの移植と大幅な機能追加、それに超強力なメンバ(六郎氏、七郎氏)の一族への加入がありました。その後、服部敦氏編集のミニコミ氏『将』ののっとりを経て今回の氾濫となったわけです。
▼やすへい ― (4)、(9)、(18)、(19)、(25)がおもしろかったです。またよろしくお願いします。
▽こちらこそよろしく。
▽編集部の意向もあり、かなり切り詰めた結果稿で読みにくくなってしまいました。また、失礼の段、お許しください。
(太郎)
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