Re: トップ頁のマドラシば自について

投稿者[ 神無七郎 ] 発言日時 [2月12日(木)07時13分49秒]

元の発言 [ トップ頁のマドラシば自について ] お名前 [ 平井康雄 ] 日付 [ 2月11日(水)23時44分03秒 ]

>> 出題図を2手逆算すると余詰むが、4手逆算すると完全になる、という意味がどうも理解できません。
>> 普通作では絶対にあり得ない話ですが、フェアリーではそういうこともあるのかと感心している次第です。
>> 具体的にどういうことになるのかご教授願えませんか?

 理由はこうです。まず、2手伸ばした局面では

nonKマドラシばか自殺詰 21王 +銀, 72玉 #24
63銀 61玉 52銀生 62玉 51銀生 53玉 42銀生 31銀 同王 43玉
32銀 21銀 同王 23銀 33銀成 同玉 22銀 11銀 同王 32玉
33銀生 22銀 21銀 33玉 まで 24手

 これが期待される手順ですが、次の別解を生じます。

61銀 63玉 52銀生 54玉 43銀生 53玉 42銀生 31銀 同王 43玉
32銀 21銀 同王 23銀 33銀成 同玉 22銀 11銀 同王 32玉
33銀生 22銀 21銀 33玉 まで 24手

 一方、4手伸ばした局面は次の様な手順になります。

nonKマドラシばか自殺詰 21王 +銀, 83玉 #26
74銀 72玉 63銀生 61玉 52銀生 62玉 51銀生 53玉 42銀生 31銀
同王 43玉 32銀 21銀 同王 23銀 33銀成 同玉 22銀 11銀
同王 32玉 33銀生 22銀 21銀 33玉 まで 26手

 今度は初手72銀では26手で詰みません。同様の理由で6手伸ばしも成立します。

 2手逆算して不完全なものが4手逆算して完全になるというのはちょっと誤解を招きやすい表現だったかもしれません。
正確には「2手逆算したときは銀を置駒にしないと完全にならないが、4手まで逆算したら再び銀を持駒に戻せる。」ということです。
条件付きの逆算で、一旦条件を逸脱する局面を経由して、再び条件に合う局面に辿り着けるということは時々ありますが、これもその例のひとつです。




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