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「解答」から「検討」へ、そして「創作支援」へ。
▼「神無一族の氾濫」は詰将棋におけるコンピュータの役割を理念上のものから、実践へ移行するための実験的プロジェクトである。作品を提供する我々だけでなく、解答を寄せる人、意見を述べる人、少しでも関心を示す人、全てがこのプロジェクトの参加者である。これが回を重ねる毎に次のことが明らかになるだろう。すなわち、コンピュータを使って詰将棋を作るということがどういうことなのか。また、その詰将棋を解いたり鑑賞したりすることが何の意味を持つのか。とどのつまり、詰将棋+コンピュータ+人間の関わりはどのようになるのか。
▼普通の詰将棋にしか関心のない方も、このプロジェクトの推移は見ておいて頂きたい。これをフェアリーの世界の話として傍観できる状況は、そう長くは続かないだろうから。
(七郎)
▼例会での口癖が『詰将棋をしましょう』の七郎氏、詰将棋に傾ける情熱には並々ならぬものがあります。この檄文しかり。
▼今回は問題をコース別にしました。お好きなコースだけでもどうぞ。
▼簡単にルール説明を。
▼短評、1題解答大歓迎です。
【締切】 編集部宛3月15日、電子メール(NIFTY-Serve の SGR03057宛)は3月末日。
【呈賞】 解答者の1割にfm。
【ウォームアップコース】
▼まずは源泉館級のばか詰。3、4は複数解を求める問題。
01 神無太郎 | 02 神無太郎 |
03 神無三郎 | 04 神無六郎 |
きつい仕事はすべて機械にまかせて、人間はただボタンを押すだけでよいというユートピアの話をよく聞かされる。そう聞くとまるで怠け者の天国の夢のように思われるかもしれない
― ジョン・G・ケメニー
▼検討というきつい仕事をすべて機械にまかせる怠け者集団神無一族。君は解答という少しきつい仕事も機械にやらせたいかな?
【トレーニングコース】
▼易しい対面ばか自殺と背面ばか自殺を集めてみました。基本手筋の習得に役立つかな?
▼さすがにこのコースは機械よりも人間様の方が速く解けると思いますよ。
05 神無七郎 | |
06-a 神無七郎 | 06-b 神無七郎 |
07 神無太郎 | 08 神無三郎 |
が、実際には人間はそれよりももっと怠け者である。人間はこのユートピアを与えられるとすぐに『わたしの代わりにボタンを押してくれるような機械をつくることはできないものだろうか?』ということを問題にする
― ジョン・G・ケメニー
▼問題にはしているんだけどね、ボタンを押すことさえ機械にまかせる超怠け者集団になるのは結構難しいことなんだ。
【力試しコース】
▼今度はちょっと難しい対面ばか自殺と背面ばか自殺。壮絶な展開をお楽しみください。
▼10は手数の割には簡単であると作者は申しております。
09 神無七郎 | 10 神無七郎 |
11 神無三郎 | 12 神無三郎 |
困難なことをたやすくやってのけた彼らは、たやすい道を求めようとしなかった。しかし、…無能力者は発明する
― R・A・ラファティ
▼そう、神無一族は単なる怠け者集団じゃあない。無能力者集団でもあるってことさ。
自分のかわりに計算をする機械を作るほかなかった
― R・A・ラファティ
▼作らなきゃいけない機械はまだいっぱいあるんだ。君も参加してみないか。
【その他諸々コース】
▼最後はバラエティ。複合ルールやマイナールールが多いですが、楽しい作ばかりです。敬遠しないで挑戦して下さい。
13 神無三郎 『星姫』 | 14 神無太郎+六郎 | ||
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15 神無六郎 | 16 神無太郎+三郎 | ||
17 神無七郎 | 18 神無三郎 | ||
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19 神無六郎 | 20 神無太郎 | ||
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