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★出題時に書くのを忘れていましたが、パラ500号突破おめでとうございます。
★ルール説明は省略させて戴きます。12月号参照下さい。
@ 神無三郎 『能姫』 | ||
★ご存じ姫シリーズ。切れそうな一本の糸を巧みにつないでゆく手順は三郎氏のお家芸です。詰み形は見え難いのですが、「詰むとすればこれしかない」と追って行けば正解にたどりつく筈。
池田俊哉 ― なかなか2手縮まらずに苦労した。25とを取ってしまうのが盲点。
今泉桂花 ― 途中で歩が足らなくなるような錯覚を起こす。
★歩の数を間違えた人一名。意外に難しかったようです。
三郎 ― 七郎さんのアドバイスにより、もう1サイクル増やせた上に小駒図式にできました。感謝。作るのに苦労したところは序盤の12手と終盤の7手です。作者も解答者と同じところで苦労しております。
(2) 神無三郎 | ||
久保貴史 ― 素晴しい。このルールではやりたい手が全て入った。
駒井信久 ― 初手の限定打の意味付けに注目したい。
佐藤善起 ― このルールならではの手順が四手に凝縮されている。
三郎 ― 作者当てでだまし通すことができたのは、発掘ものだったためか。しかし、作者がキルケとばか自殺が好みであることに気付けば明々白々。(中略)このルールの4手では最高峰の詰物です。一度盤に並べてみてください。
★初手角を離して打つと88角に76金と逃げる余地がある。香や角もキルケならではの受けで三郎好み。手順を発見した時思わず震えが来たという作者自賛の一局です。
花田勉 ― ストーリーが見えやすいので楽に解ける。
弘光弘 ― 逆王手の連続なのがおもしろい。
★この傑作にも解答者の多くはさほどの感動もなくあっさりと解いてしまったようです。フェアリー超短編の進化は凄まじい。
(3) 神無右京 | ||
宮谷保可楽 ― ナイトライダー君の利きを止めるのかと思ったのだが。
岩本修 ― 端で詰まそうとすると夜も眠られない。
★本局の意外性はこの2評に尽きます。
花田勉 ― 詰上り図が想像できれば一発。左右対称解を許せば49夜→57も可?
★ふっふっふ。57夜は対称解を除いても8解あるのです。見よ、fmの威力。
(4) 神無太郎 | ||
秋元節三 ― ルール説明が重要なヒントだった。
★太郎氏お得意の法則もの。最終58歩を何で取っても後手玉を打歩以外で詰めてしまうので反則。従ってこれで詰みという訳です。この構想を双裸玉に仕上げたのは流石の作図力。一方解く側も相当な想像力が要求されるはずなのですが・・。
久保貴史 ― 今回の中では最も簡単。10手目盤上に5枚駒が増えるのが狙いか?
観月愛 ― 詰上りがすぐに見えたので易しかった。
太郎 ― 次回はもっとまともなものにします。
(5) 神無大九郎 | ||
★前々回の氾濫でも見せてくれた大九郎氏の条件付き長手数もの。ナイト族独特の趣向手順が本局の見所です。
今泉桂花 ― ちょっと考えたら詰上りが61しかないことが分かり、きりんが通過できるマスもかなり限られているので、すぐに解けた。軌跡が趣向っぽくて、面白い。
★こういう評は解くときの考え方の参考になります。手をつけにくい作でも恐れずに一度は考えてみましょう。
某氏(無解) ― 解けずに言うのもおかしな話だがひとつの芸術品だと思う。ラクダやキリンは恐ろしい!
★大九郎氏は現在「なりなり」シリーズと称する傑作長編ばか自殺を続々創作中。次回の氾濫にお目見えする予定です。どうぞお楽しみに。
(6) 神無十郎 | ||
花田勉 ― 今月の最難問。合駒をむしり取れるように銀を 23へ運んでおくことが解決の鍵。妙手51馬の他にも主要変化各々に好手が用意されていて好作。
久保貴史 ― 最後桂合からの最長手順がうまくはいった。
十郎 ― 20年ぐらい前に、条件詰(詰め場所や詰め方などに条件を付けた問題)の可能性を示すために作図した問題。例題にしてはややこしすぎますね。
★大御所十郎氏の登場。本局実はカピタン既刊号のどこかに解なしで載っています。
★手順はとにかく合駒をさせてそれを取らなければ詰まない訳ですが、玉を31に誘って51馬のダイビングが意表を突く妙手。他の合駒には41馬を用意しています。
(7) 神無七郎 | ||
★長編趣向とくれば七郎氏の独壇場。玉方銀を右辺に運んで入手する訳ですが、銀を動かすための成桂を毎回9筋まで遠回りさせる仕掛けが愉快です。
今泉桂花 ― つい反則してしまう。振幅が大きくなっていくのは面白い。
縫田光司 ― 作品のできもさることながら解答を書く手の痛いことといったらもう。
七郎 ― 発展性がありそうな素材だが、本作は単純すぎたか。
★七郎氏はOnsite Fairy Mateというフェアリーのホームページを運営中。一族の紹介や研究発表、そしてもちろんfm最新バージョンもおいてあります。欲しい方はダウンロードして下さい。http://www.netlaputa.or.jp/~k_7ro/
某氏(全題無解) ― 見ての通りのフィナーレです。でも、これにくじけず来年も解答を続けます。
★解答感謝!次回もよろしく。
花田勉 ― 「fmを使った創作」の一節が気になりました。図面・詰手順とも自分で考え、余詰等の検討も納得いくまで行った上でのfm使用とは思うが・・・。
★余詰検討はもちろん近頃話題になっている創作の一部機械化は一族の発足当初から試みていることです。要は作品価値を正しく見極める人間の鑑賞眼の問題だと思います。
誤 | 無 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 平均 | |
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@ | 2 | 6 | 4 | 2 | 5 | 0 | 0 | 0 | 4.91 |
A | 0 | 3 | 3 | 3 | 4 | 3 | 0 | 0 | 4.46 |
B | 0 | 11 | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4.71 |
C | 0 | 13 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 4.17 |
D | 0 | 15 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4.67 |
E | 2 | 14 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4.00 |
F | 1 | 10 | 3 | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 | 4.63 |
(当選者太字)
★作者当て8名挑戦全解なし
正解数(カッコ内は誤解数)
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