統合型fm:fmza
fmzaについて
fmzaはfmに柔軟な拡張性を持たせるため、リニューアルされたfmです。
一つのプロセッサで、多種のフェアリー駒、新しいルール、新しい組み合わせが使えるようになりました。
設計自体から見直されているので、従来のfmの機能をすべて引き継いでいるわけではありませんが、現時点でも創作・検討に役立つ充分な機能を備えています。
更に、従来のfmでは扱えなかった対抗系、悪魔系、連続系のルールも扱えるようになり、統合型fmの名にふさわしいものとなっています。
なお、fmzaについての要望やお問い合わせは、神無七郎(
)宛にメールでお知らせ下さい。
作者(神無次郎氏)に直接連絡しないようお願いします。
fmza.exe 7.01.004版
主な機能追加・修正(クリックで表示/非表示切替)
- 最善系の余詰検索機能の修正
- 自動待避機能の実装
- 動作中に「^S」で一時停止/再起動する機能の追加
- All-in-ShogiでImitatorが使用できるようになった
- 幅優先探索のとき、深さ優先探索と同様に解数上限値以下のすべての詰手順を出力するよう変更
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64bit Windows用:fmza.zip (約396KB) 2024.10.24更新
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32bit Windows用:fmza32.zip(約405KB) 2024.10.24更新
【配布内容】
各圧縮ファイルには以下の3つのファイルが含まれます。ただし、32bit版のプログラム本体の名称は「fmza32.exe」になります。
説明書・ヘルプファイルは6.10.023版から統合され、64bit版・32bit版で同じものを使用します。
- fmza.exe :fmzaのプログラム本体
- fmza_help.txt :fmzaの入力画面等で表示されるヘルプのデータファイル
- fmza_env.txt :fmzaの環境ファイル。拡張フェアリー駒定義に用いる。
※6.13.009版より fmza_readme.txt は配布対象から除外しました(内容がfmza_help.txtと重複するため)
fmbsk.exe 1.03.009版(ボカスカ条件詰将棋創作/検討支援ツール)
主な機能追加・修正(クリックで表示/非表示切替)
- 持駒を全て同時に打てないとき、「打てる最大数を打てばよい」という仕様に変更
- 入力ファイルの文字コードがUTF-8でも処理できるよう変更
- 問題編集画面のルール・条件のヘルプ情報に!BSKおよび!FBSKを追加
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64bit Windows用:fmbsk.zip (約278KB) 2024.8.27登録
【配布内容】
圧縮ファイルには以下の2つのファイルが含まれます。32bit版はなく64bit版のみの提供となります。
- fmbsk.exe :fmbskのプログラム本体
- fmbsk_help.txt :fmbskの入力画面等で表示されるヘルプのデータファイル
fmzaの入力ファイルの記述例と、6.007系で新たに加わった機能の紹介文書(pdf形式)を用意しました。
慣れないうちは問題の記述の仕方が分かりにくいと思うので、この入力例の書式を参考にしてください。
6.007系の機能は説明書(fmza_readme.txt)に詳しく記述されていますが、いきなり全部読むのは大変なので、トピックを絞って紹介文を書きました。
新機能に慣れるためのきっかけとしてお使いください。
補足(各項目をクリックして表示/非表示を切り替えてください)
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fmzaって何?
fmzaはfmに柔軟な拡張性を持たせるため、リニューアルされたfmです。
従来のfmではルールごとにプロセッサが分かれており、可能な組み合わせに限りがありました。
しかしfmzaではプロセッサが一本化され、従来は不可能だった組み合わせも可能になっています。
また、取り扱うフェアリー駒も多数あり、最初から組み込まれているもの以外に合成駒も定義できるなど、ffm(フェアリー駒用fm)の拡張としての機能も持っています。
従来のfmから移植されていない機能もありますが、必要性の高いものから順にfmzaに移植され、利便性も増していくことでしょう。
将来的には、「かしこ詰」や「悪魔詰」といった現在のfmとはロジックの異なるルールを取り込みも予定されています。(→6.007系で実装されました)
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fmzaで出来ること
fmzaでは多くのフェアリー駒や、現在のfmでサポートされていないルールがサポートされ、それらの組み合わせにも大きな柔軟性があります。
使用できる駒はフェアリーチェス系(Leaper族、Rider族、Hopper族、象棋族)、古将棋系(中将棋族、禽将棋族、大将棋族)、合成駒、特殊駒。
つまり、ffm(フェアリー駒用fm)の上位互換になっています。
ルールはfmの標準セット・拡張セットに含まれていなかった「ネコ鮮」「ネコネコ鮮」「AntiAndernach」「Koko」が含まれています。
つまりfm5に含まれていた機能の多くが、fmzaに移植されています。
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fmzaで出来ないこと
fmzaには従来のfmのすべての機能は取り込まれていません。
もしご自分の愛用していた機能で、fmzaに未搭載のものがあれば、要望を出してください。
開発の優先順位やスケジュールの関係でご希望通り反映できるかどうかは分かりませんが、需要の有無を開発者が把握することができます。
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fmzaの使い方
fmzaはfmと使い方が異なるところがあります。
最も大きな違いは「親プロセッサ」がないことです。
fmはまずfm.exeを立ち上げ、そこで問題を入力して、各ルール専用のプロセッサを呼び出す方式でした。
従って、使用者は問題の書式やファイルの存在を意識しなくても使うことができました。
しかし、fmzaではUI(ユーザインタフェース)を提供する部分は省かれているため、使用者は直接ファイルの編集を行い、それをfmzaに処理させねばなりません。
(→6.007系でスクリーン入力が実装され、画面からの入力ができるようになりました)
例えば問題を「prob.fmi」というファイルに記述したら、コマンドプロンプトで「fmza prob.fmi」というように入力して、処理を実行させねばならないのです。
幸い、問題の書式はfmzaでもfmとほぼ同じなので、fm.exeで問題を入力して、「>」などでファイルに出力(
fm虎の穴 基本技#10 「fmは清書係」1. 図面を清書する、参照)して、手間を減らすことも可能です。
少し面倒に思われるかもしれませんが、これは慣れていただくしかありません。
入力書式やオプションの指定の仕方は、上の「入力例」が参考になると思います。
もう一つ違うのが問題を処理する単位です。
fmは入力ファイルに複数の問題が記述されていれば、それを全部解析しますが、fmzaは最初の一つしか解析しません。
(→6.007系でバッチモードが実装され、batchfmza.exeを介さずに一括検討ができるようになりました)
絨毯爆撃のように大量の問題を解析する場合は、batchfmza.exeという補助プログラムを使用します。
上の入力例(zh.fmi)もたくさんの問題が記述されているので、全部一気に解かせる場合は、fmza.exe、batchfmza.exe、zh.fmiを同じフォルダに置いて、コマンドプロンプトで「batchfmza zh.fmi」と入力します。
他にも細かい相違点はたくさんある(例えば手順表記が伝統的表記でない、途中経過の観察はfmでは「B」だったのに対しfmzaでは「D」になっている 等)ので、詳しい使用法はfmza_readme.txtをご覧になってください。
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問い合わせ窓口
fmzaに関する不具合の報告や、質問、要望等はまずは神無七郎(
)宛にメールでお知らせ下さい。
fmでもそうでしたが、問い合わせの多くはプログラム自体より、その使い方に関わるものでした。
プログラム改修が必要と判断されるものについては、作者の神無次郎氏に報告して対応をお願いし、改修後すみやかに本ページに登録します。